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2020年05月21日 緊急事態宣言中のご挨拶

ここ数日初夏を思わせる暖かさになり確かな季節の移り変わりを実感するようになりました。

コロナの影響で自粛生活を余儀なくされるなか皆さんおいかがお過ごしでしょうか?

最近新聞記事には日本経済の落ち込みが徐々に酷くなってきたとよく目にするようになってきました。

特に観光や飲食業にイベント系の会社は落ち込みが酷いみたいですね

私の知り合いにも飲食業の経営者がいるのですが、コロナの影響でお客さんが全く来なくなりこれ以上営業していくのはかなり難しいと嘆いておりました。

実のところお寺も多分に漏れずその影響をかなりうけております

先月はじめから月忌参り、そして予定されてた法要はほぼキャンセルになりまして、、(´;ω;`)ウゥゥ

よく考えたらお寺行事なんて完全に三密なんですよね 笑

ただ医療関係者の命がけの奮闘、影響の切実な職業の方々の苦しさに比べたらこの程度の不便さに不満を言ってはいられませんね。

今は私たちにできることは、ただただ行動を自粛して過ごすしかないと考えております。

何卒皆様お身体だけは大切にご自愛くださいますようお念じ申し上げます。m(__)m

2020年05月18日 人間の性

御仏の慈愛のもと初夏を思わせるような暖かさになり確かな季節の移り変わりを感じるようになりましたね。

さて昨今ではコロナウイルスの感染拡大により人間の生命や営みなど世界中に甚大な影響を及ぼしております。

たったこの数か月で私たちの生活様式は大きく変わり仕事、学校、歓楽などに対し目に見える制限、いわば自粛という名の檻に閉じ込められることになりました

また多くの国民、著名人もウイルス感染により重症化したり中には亡くなられた方のニュースなどで聞くと驚きと悲しみで言葉が見つかりません。

私自身今回のコロナ騒動で改めて色々なことを考え教えられました。。

今まで多くのご仏縁を頂いた方々に仏法の教えを説きつつ根本である生命の尊さ、儚さ、そして人は常に生かさせていただく身だとういうことを理解しているつもりでした。

しかし今回のことで自分自身に差し迫った有事でなければ可哀そうと思いつつ、心のどこか人の死は他人事であり自分は大丈夫だという根拠のない自信をもつ私の愚かさに気付かされました。



親鸞聖人はこう仰ってます。



『愚禿が心は、内(ない)は愚にして外(げ)は賢なり。』(愚禿鈔) 


〈親鸞の心は、中身は愚かでありながら、いかにも賢い心があるかのように装っている〉

人間というのは本来自己中心で愚かな生き物であるくせに外面を偽り利口ぶってしまう。

まさにこれこそが悲しいかな【人間の性】ではないでしょうか?

「こんなどうしようもないわれわれだから、救いようがないのか?」

「頭では分かってはいるんだが自分ではどうするこできない」

人間は本当に心弱く悲しい生き物なんです。

だからこそ親鸞聖人は「いや、こんな心定まらないわれわれだからこそ、阿弥陀仏はまちがいなく救ってくださるのだ」

「できないことは無理するな、自分の愚に目覚めればそれでいい」と、わたしたちに説いてくださってるのです。